体重
この間、小林麻央ちゃんのブログをなにげに見ていたら、4キロ太ることが目標と書いてあった。
彼女は、放射線治療で食道炎になっているみたいなので、それが原因なのかもしれないけど(まぁ、がんはおまけの多い病気だよ。)体重が減っているらしい。
って、見ればわかるけど。
私も体重が10キロ落ちたところで、ちょっと怖くなった。
このまま減り続けて、フラフラなんてなりたくない。どうしたら太れるんだろう?って真剣に考えてた。
その前から、全く食欲もなかったし、食べ物も美味しくなかったけど、抗がん剤治療中、食道もやられて、さらに味覚がおかしくなっているときは、本当に気持ち悪くて、何も食べられなかった。
ごはんの箸でつまんだ一口を飲み込むのがやっと。
100gくらいのごはんの半分を食べるのが目標だった。
この食欲のなさ、食べる辛さは、健康な人には誰にもわからないようで、一日中起き上がれないで、フラフラになりながら食卓についた私を見ても、食欲のない私に母がムッとしているようなこともあった。
匂いがダメなことも説明してもわからないから、一番調子の悪い日に魚を焼いている母を見て、なぜ今日魚を焼くんだろうって不思議に思ったこともあった。
魚を焼いてるときって、煙が出てものすごい匂いだよね。
そういう匂いを発生させないでほしかったんだけどさ。
母も私が何か食べられるものがあるか一生懸命考えて作ってくれていたから、感謝しているんですけどね。
ときどき、栄養補助食品みたいなものをお見舞いに持ってきてくれる人がいたんだけどね、あれの味がひどいんだよね。
食欲がなかったり、誤嚥があるようなお年寄り用みたいなんだけど、あれってお年寄りは食べられるのかな?
合成香料みたいな匂いがついていて、ヒドイ。
少なくても、がん患者は食べられなかったネ。
結局私は、スイカとかりんごとかオレンジとか、そういう、天然のものしか美味しいって思わなかった。
もちろん、抗がん剤の副作用が消えてきたら、なんともないんだけど。
ちゃんと食べ物を食べることが一番生きることに近いです。
何でもいい、食べられるものならなんでも食べていいと思います。
栄養点滴なんてやったらもう病人だよって先生が言ってた。(病人なんだけど)
苦しくても食べないとね。
私が同じ病室になったことのある人は、毎日牛乳と玄米と果物と・・・
体にいいって言われているものを食べている人もいました。
もちろん、食べられたんだから、それでいいと思うけど、みんなすごく偉いねって言ってたんだよね。
でも、私はそんなことする必要もないと思うんだよね。
甘いもの食べないとかいう人もいるけど、私はとにかく食べたいものを食べましたよ。病気の時くらい、好きなもん食べたいし。
いかに幸せになるかだよね。
でも、食欲が戻ってきてるって言ってたから、美味しいものを食べてもっともっと元気になって欲しいな。
麻央ちゃんだけじゃなくて、みんなね!