外来で抗がん剤治療
私の場合、外来での抗がん剤治療も何度も受けました。
外来での治療のときのの予約はだいたい9時半くらい。
9時前に着いて、血液検査を受けます。
腫瘍マーカーをとるので結果が出るまで30分くらいかかります。
というか、その前に血液検査がすごい人数なんですけど?
最大で30分くらい待ったことがあるかなぁ。
そのあと、先生に会って今日の治療の「GO」をもらいます。
血小板とか白血球とか、少なすぎたら治療ができないことも。
私も外来で1回、入院して1回、治療を受けられないことがありました。
どちらも血小板の数値が足りず。
血小板の数を増やすためにはどうしたらいいかいろいろ言われますが、結局ダメージが回復するまで・・・って感じです。
私は栗を食べると調子がいいような気がしましたw(ほんとだもーん)
外来の治療は、椅子のようなベッドのようなものが置いてあって、カーテンで仕切られているような個室がたくさん並んでいるところで受けます。
いくつかホントに区切られた個室があって、たまにそこに当たるとラッキー!
まずは、売店に行って、今日の食べたいものをしこたま買い込んできます。
私の場合はアイスでしょ、菓子パンでしょ、コーヒーでしょ、ジュースとか、水も大事。
私の場合は、ほんとの最後の方まで流しをしてましたが、いちいち外来では流しをしない人もいるので、水飲んどいて~みたいな感じですw
吐き気止め+抗がん剤(タキソール)+流しで、だいたい3時間くらい。
個室にはいちいちテレビが置いてあるので、テレビを見たり、音楽を聴いたり、私はゲーム機を持ち込んだりもしてました。
それでも、最後の方は、早く終わんないかな~なんてね。
点滴のバッグを見ると、残りの量がわかるでしょ。
もう少しだ!と思ってから落ちきるまでが長いのw
治療中は何かとトイレにいくことが多いです。
タキソールはアルコールが入っているので、めちゃめちゃトイレに行きたくなります。
それがちょっと面倒。
でも、それは入院してても同じw
病棟と外来の看護師さんの感じが結構ちがって面白かったです。
やっぱり外来の方が接客感があるので、テキパキした人が多いです。
というか、外来だとテキパキなっちゃうのかな。
病棟では、よりソフトに対応する方が強いですよね。
まぁ、週一で先生に会えるし、今日は暑いからアイス食べよう~とか、入院中のがん友に会いに行ったり、それなりに楽しみにして行ってました。
転機
がんになって良かったこと。
そんなことあるの?
なんて、思うでしょうね。
私の場合、けっこういいことばかりでした。
まずは、主治医と出会えたこと!(≧∇≦)
だって、好きなんだもん。
それから、がん友ができたこと。
箔がついたことw(腹の傷がスゴイ)
いろいろあるんですけど、私の場合、本当に転機になりました。
自営業なんですが、稼ぎがだいたい10倍くらいになりました。
どうしてでしょう?
それは、考えるということをしたからです。
仕事ってなんとなく体を動かせばいいような感じがしますが、考えることは最も大事なことです。
入退院を繰り返したり、体調が悪く仕事をする時間がグッと減ったため、最も少ない仕事量で最も稼ぐにはどうしたらいいのか、いろいろ考えました。
私には稼いてきてくれるダンナさんもいないし、自分で稼げないとお金が1円も入ってこなかったので、切羽詰まったというか、そんな感じでした。
だいたい、人間は崖っぷちにならないと、頑張れないんですよねw
それまでの経験があったからというのもありますけどね。
そんな感じぃ~
医者も知らない、抗がん剤が効いてる感じ
こういう細かいことは、医者も聞かないし、私も話さないのであまり知られないことだと思うんですが、私は抗がん剤がガンをやっつけているのを感じることがありました。
私の場合、卵巣は赤ちゃんの頭くらいになってる(普通は親指くらいなんだって)って言われたので、けっこうデカかったんです。
それで、1~2回目の治療後は、抗がん剤が効いてる感覚を味わうことがありました。
抗がん剤を打ってから、5日くらい経った後かな、一番最初はもっと後だったかもしれないけど、下腹がビシビシと痛む?感じがありました。
それは、翌日になると、上のお腹に移ったりしました。
腹膜にも転移があったので、だいたい、医者が絵を描いてくれた感じで、点々としている場所そのものだったので、「あ~、抗がん剤がガンをやっつけてるわ~」なんて、思ってましたw
1回目が一番その刺激が強かったですが、なるほどこれは早期発見の方が、体にもダメージ少ないと思うわなんて思ったりしてました。
抗がん剤の副作用と、そのビシビシとした刺激とで、けっこう消耗した気分になったからです。
2回目の治療後も、その感覚はありました。
不思議なことは、その刺激は、2ヶ所一度にはならないということでした。
今日は下の方、今日は上の方、なんて、そんな感じでした。
しかも、昨日は刺激があり、今日はない、1週間後にまたあって、今日もあるけど、昨日はなかったとかそんな感じでバラバラ。
2回目の治療後は、副作用と、あとアイスクリームを食べ過ぎたのか、腹痛になったりしたので、けっこう全然起き上がれない感じでしたが、一番すごかったのが、自分から見て右側の背中が一時期異様に痛かったことです。
時間にして4時間くらいでしょうか、結構な鈍痛で、夜の7時ころから眠るまで、ずっと痛かったんです。
今、肝臓(治療)中?なんて思ってました。
3回目に入院したとき、医者から、肝臓のがんが消えたよと言われました。
やっぱり、抗がん剤が治療してたんです。
3回目くらいからは、腫瘍も小さくなってきて、刺激も少なくなりました。
そうなると、やっぱり体へのダメージも少なく楽でした。
5回目、6回目はほとんどその刺激を感じることはなかったです。
抗がん剤が効いてるとそんな感じです。
入院の案内には載ってない、入院時に持っていくと便利なもの~
入院する時に必要なものは、だいたい入院するときの案内に書いてあるんですが、私が持って行って便利(必要)だなーと思ったものを書きます。
まずは、エコバッグのようなもの。
これは、お風呂に行く時、下着や替えの病衣などを入れるためです。
その他、売店などで買ったものなどもちょっと入れられるので便利。
それから、「ふくさ」のようなもの。
お見舞いをいただいたら、ちょっと入れておくと便利です。
貴重品入れの鍵のかかるひきだしがありますが、この中に一時的にお金を入れておく時便利。
そんなの、ほとんどの人は要らないかなぁ?私は必要だったけど。
小さなポシェットっぽいもの。
貴重品入れの鍵や、小銭を入れて持って歩くのに便利。
私はサマタバの、チェーンのついたスマホケースを買いました。
これは、スマホと小銭と鍵・・・くらいしか入らなかったけど、もう少しいろいろ入る方が便利かも。
手に持つのもいいけど、斜めがけできたほうが楽だし、どこかに忘れてくることも少ないかもw
日焼け止め。
窓側のベッドになると、意外と日焼けします(≧∇≦)
マーガリン・ジャム・マヨネーズ・おしょうゆなどお弁当サイズのもの。
病院の食事はほとんど美味しくないですよねー。
なので自分で味付けして食べます。
冷蔵庫が小さいので、ミニサイズのものが便利~
ペン立て
筆記用具や体温計を立てておくため
手鏡
お姫様的なのを用意します。
いつでもどこでも身だしなみチェック♪
可愛いものだと気分もアガります。
先生も私の手鏡で勝手に身だしなみチェックして帰ります。
フタ付きマグカップ。
みんな持ってたから、私も買った!
私が飛び込みで入院して、持ってなくて周りの方に恵んでいただいたのが、割り箸ー。
食事は来るけど、箸などは自前なのねw
あと、スリッパは普通の歩きやすいのがいいです。
可愛さ重視で選ぶと、意外と靴ズレしたり、あと、治療後フラフラしてるとき、危ないです。
手術の時に必要なモノを買わされたりしますが、これはどこで用意してもいいよって言われるんですが、病院の売店で買うのがおすすめです。
売店は高いかなと思って、ドラッグストアで買ったのですが、結局あまり役にたちませんでした。
抗がん剤治療・・・ヅラ(ウィッグ)は買ったほうがよいのか?
何かよくわかんないんですが、医者は妙にヅラを買うように勧めるんですよ。
確かに、女性の場合、髪の毛がなくなるとそれだけで心が折れてしまう、ツライ、と思ってしまうのを避けるためにも、買ったほうがいいのかもしれないです。
ただ、いくら医療用といっても、全ヅラはとても高いです。
あ、ヅラとかって、口が悪いですよねw
ウィッグですね。
医療用といえど、フルフィッグは、30万円くらいします。
値段については、後で説明しますので、是非最後まで読んでくださいね。
医者は買え買えって言うんですが、お金の問題もあります。
治療を前にして、フルウィッグを買った方いいのか、どうしようか迷っている方も多いのではないでしょうか。
ウィッグについては、だいたい3通りくらいの考え方がある感じがしました。
・子供のために、あまり人相を変えたくない。
・仕事をするため、必要。
・髪がないのも困るけど、どちらかというとどちらでもよい。(安く済ませたい)
医療用のウィッグについては、病院でも紹介していますが、なんとなくザックリと見て、アデランスが多いのかな?って思いました。
私は、スヴェンソンで購入しましたが、スヴェンソンの方が値段が安いです。
たとえ同じ価格のように見えても、人毛の割合が多いとかそんな感じです。
私も、ハゲるから、買わなきゃ~って思って、いろんな人に聞いたりして、スヴェンソンで買ったのですが、実は、買わなくても良かったかも?と思いました。
私は子供も居ないし、仕事に出かけることもないので、ヅラが必要なのは、飲みに行く時だけだったということもあります。
髪が抜ける前は、あまり考える余裕がなくて、ただ、買わなきゃという思いだけで、買ってしまいがちなんですが、落ち着いて探してみると、いろんなウィッグがあったことに気づきました。
私が一番活用したのは、半ヅラです。
半ヅラというのは、頭の上の部分はガーゼなどで出来ていて、耳の上くらいから、髪の毛が付いているものです。
これをかぶって、帽子を被れば、髪があるように見えます。
いろいろあって、フルウィッグをかぶるのは少し面倒です。
あと、フルウィッグを洗うのもちょっと面倒。
でも、半ヅラなら、とても扱いやすいんです。
これは、長さも3タイプくらいあって、1万円前後くらいで買えます。
私は楽天などで一度買いましたが、スヴェンソンでも購入しました。
それから、楽天やベルメゾン、よく見るとイオンなどにもフルウィッグが売っています。
私は、楽天で、3500円で、ロングのフルウィッグを買い、踊りに行く時に付けていったりして楽しみました。
結果的に、スヴェンソンで買ったフルウィッグは、あまり使うことはありませんでした。
私が買った医療用のフルウィッグは20万円くらいでした。
長さはショートボブくらい。
男性なんかは、「もう髪伸びたの?」なんて聞くくらい、馴染んでました。
スゴイ技術ですよね。
ウィッグの値段は、3~5万円くらいの、ヅラ感満載の既製のものと、その次は、オーダーメードの15万円以上・・・上は、30万円くらいまでありました。
値段は、頭頂部がナチュラルに見えるものとか、人毛と人工毛の割合などで違います。
長いと高いというよりは、キレイなウェーブが付いていると高いというような印象でしたね。
ナチュラルなストレートなものは割と安かった気がします。
人毛オンリーというのもあり、これが一番高いのですが、人毛だけだと、扱いが大変みたいです。
それと、なんとなく、バサっとした感じがあります。
それが、自然といえば自然なんでしょうけど。
せっかくウィッグなんだから、サラっと艶のある、扱いやすいものにしたいですよね。
そういうのは、案外高くないです。
一番高いウィッグは、よりフィットするような作りの他に、頭頂部がよりナチュラルに見えるような作り方をしています。
大雑把にいうと、肌色のネットに髪を植えているので、上から見られても自然です。
私は、それよりランクの低いモノを買いましたが、それだと、黒いネットに髪の毛が植えてあります。
サロンには、いくつかのヘアスタイルがあるので、それを見てイメージを決め、値段と相談して、スタイルを決めます。
購入を決めたら、頭の周りを測って注文、内金を入れました。
10日くらいで完成するので、再度試着に行きます。
その場で、手直しして、残金を払い、商品を渡されます。
そのあと、かぶり方を練習します。
手作りなので、もっと時間がかかる場合もあるかもしれません。
たとえ医療用のウィッグでも、お買い物は楽しいです。
スヴェンソンでは、アフターフォローも充実していたし、サロンもとてもキレイでした。
スヴェンソンのショートボブのウィッグ
がんと戦うには?具体的に
がんについて一切勉強はしなかったんですが、1冊だけ本を読みました。
これですね。
医者なんかも、もうそれしかないよって感じなんですけど、やっぱりがんと戦うのは自分の免疫力です。
みなさんもご存知のことと思いますが、がん細胞は日々できたり、それを自分でやっつけたりしているらしいですよね。
がんを退治できるのは、薬などではなく(薬もあるんだけどさ)自分の免疫力なんです。
ですが、免疫力を上げなきゃー!とかそういうのとはちょっと違います。
もともと、毎日退治していたわけですから、その力を信じるという感じですね。
がんを退治する方法は、苫米地さんは、具体的にイメージするといいと言っています。
私の場合は、黒っぽい”ニョロニョロ”みたいなちょっとぐにゃっとしたモノをがんと想像して、それを自分がもっている大きな金づちみたいので、ブチャ!っと潰すというようなイメージを実際に毎日やっていました。
がんも自分の一部なわけで、最初はちょっとイメージしにくいんですが、私は、バイキンマンみたいな顔を付けて、その子をブチャっと潰してましたねw
ちょっと可哀想ですけどねw
これは、実は、今でもやっています。
今は私はトラック野郎みたいな電飾の付いた乗り物でデカイ金づちを持って、サングラスを前傾させて、がんを見つけにいくんです。
そんで、見つけて潰す・・・って感じですね。
けっこう、くだらないっちゃくだらないですけどね。
イメージは大事です。
自分は圧倒的にがんに勝ってると思う感じです。
苫米地さんは、プラセボ効果はとても重要で、それには、医者の信頼感なども挙げています。
この医者が治療すれば治ると信じることですね。
あとは、根拠のない楽観的な考えなんかも大事だって言ってますね。
私も、かなりの勢いで楽観的な考えをしていた一人ですね。
そして、それにはなんの根拠もなかったですねーw
がんになると、2つのことと戦うような気がしてしまうので、心が折れそうになります。
それは、がんと抗がん剤です。
免疫力が落ちているからがんになるのに、抗がん剤は免疫力を落とすような薬だからです。
私は、1回目の治療で、がんは抗がん剤が治すから、自分は抗がん剤とどう戦うのかを考えようと思いました。
いろんなところにダメージがあるので、それに対処したり、気分転換したりするのを中心に考えました。
抗がん剤には慣れませんが、抗がん剤にどう対処するかは慣れることができます。
それから、以前も書いたかもしれませんが、抗がん剤を怖がらないほうがいいと思います。
自分にダメージを与えるものだから、敵視してしまいがちなのですが、これは薬です。治してくれるんだよね、ありがとうと思うのも大事なような気がします。
女性の場合、髪の毛がなくなることに嘆く人も多いみたいですが、治療が終われば、もういいよ、ってくらい生えてきます。
毛がないのも案外楽でいいですし、今どき、ヅラも進化してます。
自分の髪の毛ではできないようなヘアスタイルを楽しんでみてはいかがでしょう?
もう誰も・・・
最近出会った人たちには私が病気をしていたということは信じてもらえないことが判明しましたw
いつもの飲み屋で知り合ったおぢさんには、「へぇ~、見えないね!痩せてないし」「ステージ4?誤診じゃない?」って言われた。
いや、もういいんだけどさ。
私がこれを書いているのは、もうガン患者をやめようって思ったから。
一回ガンをやると、再発するんじゃないかってね、そういうことを考えるもんです。
「治ってよかったね!」と言われても、「いやいや~これからわかんないし」、とか言ったり、いつかその日が来るんじゃないかって、心配したりして。
絶対にもうならないって思って、自分に裏切られるのが怖いんだよね。
だから、どこかで諦めて、いつか来るその日のショックを和らげようとしてる。
そんな自分には負けないぞー!
いつか死ぬことは誰の上にも平等で、それを意識しているかしていなかだけ。
なんかビクビクしてるのも嫌だし、無駄だ。