卵巣がんステージ4が治ったブログ

卵巣がんステージ4が治った話し

治療中辛かったこと3

最も辛かったことはごはんが食べられなかったことですがー。

datura44.hatenablog.com

 

結構普通にみんなが味わっているつらさといえば便秘ではないでしょうか。

 

私は普段便秘はしないのですが、薬を飲むとだいたい便秘になるというカラダなので、必要以上は薬は飲みません。

処方された期間内も飲まないという感じですね。

良くないことみたいですけど、カラダにあわないんだからしかたない。

 

3回目の治療以降、退院するとその後ひどい便秘に悩まされました。

3回目の治療のときに肺の穴を治したこともあり、痛み止めなどを打ったからでしょうか?

1時間くらいトイレで悶絶、それでも出なくて、浣腸などを買ってきてもらってやっとの思いで出しました。

凄かった(;´д`)

 

治療中は、環境が変わるなどの理由からか、ほとんどの人が便秘になるようです。

まずはどの人も「マグミット」を処方されるみたいです。

マグミットは、便を柔らかくする薬。

あまり効かないという人が多かったのですが、このマグミットは水分で便を柔らかくするので、私はマグミットをだいたい500ml以上の水で飲んでました。

こうすれば、それなりに効果はあります。

 

でも、治療退院後は、凄まじい、今まで味わったことのない頑固な便秘で、マグミットなんて全く効果なし。

ひどい人はもう少し強い薬をもらっている人もいましたけどね。

お腹が痛くなると、それはそれで辛い。

吐き気もあり、お腹も壊している状態って、結構辛いんです。

 

このことから、入院とともに便秘対策をすることにしました。

入院したらすぐにミルミルを買います。

私的にはミルミルは下剤というような位置づけがあったので。

これを毎日飲み、退院した日は、マグミットを2錠ほど飲んで、水を大量に・・・

こうしたところ、5回目からはなんとなくの便秘で済むようになりました。

 

日ごろ便秘しないため、これほどまでにひどい便秘が当たり前の人がいたとしたら辛いだろうなと・・・

 

今日は、風邪薬を飲み続けたら便秘になったので、このことを思い出して書いてみました。

 

美容について

女性ががんになっちゃうと、病気だけでも辛いのに、抗がん剤の副作用で脱毛するというのがものすごく心の負担になっちゃうんですよね。

 

私は、頭がハゲることについてはあまり気にならなかったです。

ウィッグを被ってしまえばいいので・・・

ですが、ウィッグのお手入れもけっこう面倒でした。

頭髪同様、いちいち洗わなくてはならないですからね。

 

ウィッグについてはこちらの記事で書いてます。

datura44.hatenablog.com

 

脱毛については、あまり気にならなかった私ですが、

さすがに治療も5、6回目くらいになってくると、眉毛もまつげもなくなってきて、かなり人相が変わってくると、ちょっと嫌気がさしてきました。

 

まつげは、つけまをすれば大丈夫。

いろいろ探して、ごくナチュラルなつけまも見つけました。

esthe.smileline.ciao.jp

 

眉毛はひたすら描くしかないです。

毛がある場合、眉やまぶたのキワに茶系を使っている方は多いと思いますが、毛がない場合は、茶系を使ってもそれっぽく見せるのは難しいです。

毛はなくなってわかるのですが、けっこう黒いんですよね。

なので、その色がなくなると、うすーーーーい顔になっちゃいます。

今までどおり茶で縁ってもボーッとした顔になっちゃうんですよね。

 

まず、毛の代わりにグレーや黒を使って毛のように眉毛やまつげのように描き、その上から茶を足していくというような感じがいいと思います。

 

普段すっぴんぽくっていいけど、あんまり毛がない人と思われたくない場合は、グレーや黒で目のキワを縁っておくといいですね。

眉は薄いグレーなんかがいいかもです。

 

あと、眉毛は、毛がないと、描いたものが全く定着しません。

なので、最後に固定してあげるものが必要になってきます。

esthe.smileline.ciao.jp

こんな感じのアイテムです。

 

これで、夜遊びもばっちりですよー♪

 

スピリチュアルな話し

病気とスピリチュアルな話しとは切っても切れない関係のような気がするのは私だけ?w

私はもともとそういうのがけっこう好きで、まぁあまりディープな感じではなくて、軽く。

パワーストーンなんかも好きでたくさん持ってました。

いや、持ってます。

病気と精神とは全く関係がないとは思えないんだよね。

私の場合は、30代にとても自分を粗末にしていた気がして、この病気になったのだと思った。

がんだと言われて、それほど驚かなかった。

「ハイハイそうきましたか」って思った。

なんとなく漠然とした不安がはっきりとした形になったような気がしました。


この間、この病気が転機になったといったけど、病気でチャラにしようと都合の良いことを考えたりw

子供か?w

でも、なんとなく細胞を殺したり、自分のチカラで復活しているのを感じることは浄化されているような気もしました。


病気になってしばらくしてから、新しい友達に勧められてパワーストーンを買いに行ったんだけど、そこで、私の心がとても軽くなる出来事があったんです。

パワーストーンを買いに行くと、ただ石を買って帰るということは少なくて、だいたい、心の中の話しをしたりします。

悩みなどを話し、ぴったりと合った石を選んでもらうというのが一般的なそういうお店。

30代の後半から心のモヤモヤが続いていることを話したら、お店の人が、インナーチャイルドが育っていないんじゃない?って教えてくれました。

インナーチャイルドは、本当の自分っていうかな。

大人になると、こういうことはやっちゃいけないとか、思うべきではないとか、そういう決めつけが多くなると思うんです。

本当の自分の気持ちは置いてきて、社会的な常識に自分を合わせようとする。

大人ならあたりまえのことですが、こればかりをやっているとインナーチャイルドが育たず、とてもグラついた人間になるんだって。

自分の芯が通ってなくて、なんとも説明のできない晴れない気持ちはこのせいかぁって思いました。

その解決方法としては、ノートに自分の気持ちを書くことです。

で、今はグラつくとかそんなこともなくなりました。

例えばどんなことを書くかというと、【みんなから好かれていて私にも優しくしてくれる○○さんって、私は好きじゃない。「○○・・・」って私に言ったもん。】

とかそんな感じ。

いや、悪口ノートというわけじゃないんですよ。

そういう気持ちってハッキリしているわけじゃなくって、瞬間的にふっと思ったりするんです。

でも、とても小さいものなので、見過ごしてしまうんですよ。

それを、ちゃんと拾っていく感じです。

 

 

ノートに書くなんて、どんな効果があるんだろうと思うかもですが、自分の心を自分できちんと見てあげることで、とても気持ちが落ち着くんです。

 

こんな感じがスピリチュアルかどうかはわかりませんが、私が病気の間に遭遇した不思議な出来事。

それまでは、自分がしっかりする方法を探していても見つからなかったし、それ以後は、必要がなくなってしまったので、求めることもなくなってしまった。

十年間も自分を責め続け、挙句に病気になり、ノートに書くことですっかり解決したという実に単純な話です。

 

がんセンター

がんセンターって、いろんなところにあるんですよね?

全然他のところは知らないんですが、私はいわゆるがんセンターで治療を受けたので、がんセンターって良かったよ的な話しをします。

 

がんセンターに行けって言われたときは、

「へぇ~~私ってがんなんだ」ってしみじみ思いましたね。

 

それまで2、3日は、【腫瘍がある人】だったんですけどね。

あきらかに悪性とわかって、がんセンターへの紹介状をもらったときにそう思いましたね。

へぇーって。

 

最初、近所の病院で、お腹の中ででっかくなった腫瘍の画像を見ながら、医者がひとつめの紹介状をくれたときは、診察室の中の全員が「ご愁傷様です」みたいな雰囲気でしたw

 

ちょっと~~w

その、お通夜みたいな感じやめてくれるッ!??

まだ死んでないから

 

それで、2つめの病院は婦人科が大きな病院だったのですが、ここでは、あきらかに悪性ならがんセンターでも行っちゃってーみたいな感じで放り出されたました。

 

そのあと、がんセンターに着いたらなんだかホッとした。 

どうしてかというと、「がんセンターではがんはフツーだから」

 

ほかのところでは、まさに腫れ物を触るような感じだったのに対して、がんセンターの先生は、「あーまたきたよ」みたいな対応w

それでも、私の場合はかなり悪くて、少し気をつかってましたが。

 

 

他の病院でがん患者をしたことがないので、わからないんですが、これってけっこう大事な事のような気がする。

 

ほかの人が全員治る病気で、自分だけが治るかどうかわからない病気だったら、かなり悲しい気分になると思うんです。

 

ただし、自分だけが悲劇のヒロインにもなれませんがw

 

当然それ以外にもがんセンターのメリットっていろいろあると思うんですが、正直がんセンターだけには入りたくないというような気持ちも無くはないと思います。(知らんけど)

私の友人も「がんセンター」という文字を見て、かなりショックを受けてましたので。

 

私の主治医の場合なんですが、

私の治療をどうするかということを、会ったその場でサラっと言ったんですよね。

それって、私の中にストンと入ってきた。

なんとなく漠然とした不安がスッキリ晴れたんです。

よく知らない場所へ行くとしても、道順がハッキリしていると不安がないと思うんです。そんな感じです。

 

先生は最初に会った時に言ったとおりに治療をしてくれました。

こんな快感ってそんなにあることじゃない。

たとえ病気以外だってこんなことめったにないです。

 

人の話を聞くな

私がこの病気になって思いっきり思うことは、「人の噂話しは聞くな」ってことです。

 

この病気になると、周りの人の病気の話しを聞きたくなったりすると思うんです。

でも、私は極力そういうことを避けました。

 

人の噂話しとは・・・

「同じ病気の人がどこからか仕入れてきたがんという病気とその患者についての話しと、がん患者以外の人がするがん患者とその症状などについての話し」

です。

 

どうしても聞かなきゃならないのは医者の話し。

 治療や普段の生活について、先生はたくさんの患者を看てきて治療をしてきて、その経験や知識に基づいた話をするのはその義務があるから。

 

私はそんな話も「ハイハイ」なんて、流してました。

先生に任せますよ~っていう意味と、私が先生に何か言ってみたところで、どうせ聞きたくないでしょ的な意味でw

 

 自分の病気の重さの人がどのくらい治っているのかとか、生存率がどのくらいとか、そんなことを知りたくなりますがー

 

でも、そんな話しを聞いてみたって仕方ない。

病気は人それぞれだから。

先生だって、確率の話しをしているだけなんだし。

 

ある日、私の主治医が他の患者に、周りの人(入院患者)の話しをあんまり聞いたらダメだといっていました。

私もそれはそうだなぁと。

中にはお節介な人がいて、いろんな所で聞いてきたことをあることないこと話す人がいます。

それは全然ダメなことじゃない。その人も不安があったりして、いろんな情報を入れたり、人に話すことでストレス解消しているんだと思う。

私は、病室でそういう話しになったら、席をはずしたりしてました。

 

それじゃなくてもこの病気になっただけで不安になるのに、不安材料を増やすことはないです。

 

入院患者以外にも、自分の身内や知人の同じ病気の話しをしだす人もいます。

それって、何なんでしょう?

嫌がらせとしか思えないんですが。

自分の祖父がこんなに悪くて、そして死んだみたいな?

アホか、無神経極まりない。

そういう人とは、この病気を機に縁を切りましょう。

 

ほとんどの患者さんは、そういうことをわきまえていて、無責任にいろんな話しをする人は少ないですが、

たまーに病室まるごとそういうのが好きだったりすることもありますw

 

たいした病状じゃない人でも、そういう人の話しを聞いて、落ち込んだりする人もいるんだって。

 

それなら、もっと楽しい話をして笑ったほうがいい。

どの先生のシャツがピチピチだったとか、どの階にイケメン看護師がいるとか(いるわけない)、そんな話しはどんどん聞いて、超ウケよう。

 

タキソール打ってハイ

ガンとわかって入院してすぐ手術をしました。

 

どんな手術かというと、ガンを一部取って、どの薬が効きそうか探すため。

 

その後、先生が私に、壁ドンして(したように感じた)「アネモネさんお酒飲める?」って言ってきたの。

 

それで、私は飲みに誘われているんだと思って、「飲めますよー!」と元気にお返事しました。

 

でも、それはお誘いでもなんでもなくって、タキソールを使えるかどうか確かめたみたい。

 

タキソールにはアルコールが含まれているので、アルコールにアレルギーがある人だったりしたら使えないからね。

 

それで、最初は全部を投与したわけだけど(後にこのタキソールを3回に分けて打つことになりますので)、それでけっこう「ハイ」になりました。

アルコールの量はビール1本分くらいって言ってましたけどね。

350mlかな、720mlかな・・・

 

抗がん剤治療の1回目だったので、みんな、「だいじょうぶかーい?」なんて声かけてくれてたりしたんですけど、「大丈夫ですよ、エヘヘヘ」なんて、笑いが止まらなくなったりしてました。

 

そのあと、カルボ、流し・・・とやっているうちに、覚めましたけどね。

 

3回に分けるようになってからは、アルコールの量が足りず、全然ハイにはなれませんでした。

 

 

外来で抗がん剤治療

私の場合、外来での抗がん剤治療も何度も受けました。

 

外来での治療のときのの予約はだいたい9時半くらい。

 

9時前に着いて、血液検査を受けます。

 

腫瘍マーカーをとるので結果が出るまで30分くらいかかります。

 

というか、その前に血液検査がすごい人数なんですけど?

 

最大で30分くらい待ったことがあるかなぁ。

 

そのあと、先生に会って今日の治療の「GO」をもらいます。

 

血小板とか白血球とか、少なすぎたら治療ができないことも。

 

私も外来で1回、入院して1回、治療を受けられないことがありました。

 

どちらも血小板の数値が足りず。

 

血小板の数を増やすためにはどうしたらいいかいろいろ言われますが、結局ダメージが回復するまで・・・って感じです。

私は栗を食べると調子がいいような気がしましたw(ほんとだもーん)

 

外来の治療は、椅子のようなベッドのようなものが置いてあって、カーテンで仕切られているような個室がたくさん並んでいるところで受けます。

いくつかホントに区切られた個室があって、たまにそこに当たるとラッキー!

 

まずは、売店に行って、今日の食べたいものをしこたま買い込んできます。

私の場合はアイスでしょ、菓子パンでしょ、コーヒーでしょ、ジュースとか、水も大事。

私の場合は、ほんとの最後の方まで流しをしてましたが、いちいち外来では流しをしない人もいるので、水飲んどいて~みたいな感じですw

 

吐き気止め+抗がん剤(タキソール)+流しで、だいたい3時間くらい。

個室にはいちいちテレビが置いてあるので、テレビを見たり、音楽を聴いたり、私はゲーム機を持ち込んだりもしてました。

それでも、最後の方は、早く終わんないかな~なんてね。

点滴のバッグを見ると、残りの量がわかるでしょ。

もう少しだ!と思ってから落ちきるまでが長いのw

 

治療中は何かとトイレにいくことが多いです。

タキソールはアルコールが入っているので、めちゃめちゃトイレに行きたくなります。

それがちょっと面倒。

でも、それは入院してても同じw

 

病棟と外来の看護師さんの感じが結構ちがって面白かったです。

やっぱり外来の方が接客感があるので、テキパキした人が多いです。

というか、外来だとテキパキなっちゃうのかな。

病棟では、よりソフトに対応する方が強いですよね。

まぁ、週一で先生に会えるし、今日は暑いからアイス食べよう~とか、入院中のがん友に会いに行ったり、それなりに楽しみにして行ってました。