お友達が再発で入院
今でも仲のいいがん友が最近再発し治療することになりました。
会いに行ったら、すごく元気でしたが、がんは婦人科から肺に転移、今のままだと余命宣告されたようです。
これから治療なので、効けば話は変わりますが。
いろいろ考えてしまうと落ち込んでしまうようで、入院してすぐは泣いたりもしていたようですが、会った時は想像よりずっと元気そうでした。
私がお見舞いに行った時に一回目の抗がん剤を投与中でしたが、タキソールを打っている最中に関節などが痛くなるのに、話しをしていたらなんともないと言っていました。
完全にイメージに負けてる・・・って思っちゃいました。
タキソールは人によって関節痛があったり、痺れになったりする人もいるようですが、打ってるそばからその症状が出るのかは知りません。
投与後、3~4日後からだと思うのですが。
現に話しをして笑ったりしていたらならなかったわけですし。
たぶん、医者から関節痛の話を聞いたから、体が反応しているんだと思います。
その時点で、心が負けてる。
彼女は別れ際に、負けないように頑張るわと言っていましたが、それも少し違うなと思いました。
負けないようにの中には負けるという字が入ってます。
この場合、勝つわと言わなきゃダメです。
というか、マニアックに言うと勝ってるって言わなきゃダメw
あんまり言うと、アタマがおかしいと思われちゃうので、それは聞き流しておきましたw
友よ、頑張って勝ってくれ~い
一度全部抜けた髪の毛は生えそろうまでにどのくらいかかるのか?
抗がん剤治療をする前に、医者からウィッグの購入をすすめられました。
ウィッグを買ったほうがいいかどうかは、こちら
に書きましたが、治療期間も含め、髪の毛が揃うまで2年くらいかかると言われました。
2年もッ?!
そんで、慌ててウィッグを買いに行ったわけなのですが。
治療中は当然生えてこないので、約半年は全く髪がない状態。
止めるとすぐに生えてきます。
11月の初旬に治療を終えて、ウィッグを脱いだのが翌年3月でした。(かなり早め)
当然ベリーショートなわけですし、どのくらいでウィッグを付けなくても大丈夫になるかというのは、人それぞれです。
ですが、「髪型」と呼べるようになるまではやっぱり1年半くらいはかかりました。
ヘアスタイルというのは、全部が同じ長さではなく、
例えばボブの場合、襟足の長さと、トップの長さとではかなりの差があるわけです。
一度抜けてしまった髪の毛は、だいたい同じ長さで生えてきますので、トップの長さがヘアスタイルというものに到達するまでにかなりな時間が必要でした。
ショートヘアといえど、トップの長さはやっぱり10cm以上は必要なので、少なくても10ヶ月は必要ということになります。
今はショートにしましたが、5月までショートボブにしていました。
それでも、後ろの髪の毛があと3cm足りないねって言われてました。
やっぱり2年はある意味正解か?!
私は病気前はロングだったので、そこまで戻すためには、途中ほとんど切らないとしてもやっぱり2年以上はかかるかな。
頭皮の匂いってすごい。
頭に全然毛が無くなったらどうなると思いますか?
まずとても寒い。
夏はいいですけど、冬は寝ているときとか寒かったです。
普通の帽子をかぶって寝るのが嫌だったので、ふにゃふにゃの生地で大きめの帽子を母に作ってもらいかぶって寝ていました。
毛が無くて一番驚いたのは、頭皮から驚くほどの量の脂が出ているということ(たぶん)
じわーっと出てくるのが見えるとかじゃないですが、帽子に付いた脂の匂いが全然取れないんです。
普通に洗濯したくらいじゃ全然取れません。
毛があるときは、この脂が自然と髪の毛に付いて、しっとりとさせているんだなぁと、しみじみと感じました。
髪がぱさぱさな方は、この頭皮の脂が少ないのかもしれないですね。
ヘアケア用品などにもよりますが、私の場合は夕方になると髪がべたつくことが多かったので、過剰気味なのかもしれないです。
毛の無い頭に、「あせも」みたいな湿疹ができたりしました。
知人にピジョンの固形のパウダーが良いよと勧められましたが、あまり使いませんでした。
私の場合は、スッキリするし、毛穴の汚れなんかも取れそうかなと思って、ガスールを使って頭皮を洗ってました。
頭は、普通の石けんで洗ってましたが、ちゃんとシャンプーで洗ったほうがいいよと言われてからは、シャンプーを薄めて使ってました。
白髪はどんどん伸びてましたしw
1週間に1回くらいガスールを使って泥パックしたら、気持ちも頭皮もスッキリしました。
ガスールは粉末のも使ってみたのですが、固形タイプの方が面白いです。
水を足して溶けている感じがチョコレートとかお菓子みたいで、癒されます。
病気中はこんな些細な楽しみも大事です。
たっぷり溶かせば、全身にも使えます。
何故だか病気中はスッキリしたいことが多くて、ガスールにはお世話になりました。
最近になって、残っているガスールを見て、これって何につかうんだっけ?と不思議に思うように・・・
あ、泥パックだよね。顔だよね。
頭の脂が気になる方は是非お試しを~♪
治療中辛かったこと3
最も辛かったことはごはんが食べられなかったことですがー。
結構普通にみんなが味わっているつらさといえば便秘ではないでしょうか。
私は普段便秘はしないのですが、薬を飲むとだいたい便秘になるというカラダなので、必要以上は薬は飲みません。
処方された期間内も飲まないという感じですね。
良くないことみたいですけど、カラダにあわないんだからしかたない。
3回目の治療以降、退院するとその後ひどい便秘に悩まされました。
3回目の治療のときに肺の穴を治したこともあり、痛み止めなどを打ったからでしょうか?
1時間くらいトイレで悶絶、それでも出なくて、浣腸などを買ってきてもらってやっとの思いで出しました。
凄かった(;´д`)
治療中は、環境が変わるなどの理由からか、ほとんどの人が便秘になるようです。
まずはどの人も「マグミット」を処方されるみたいです。
マグミットは、便を柔らかくする薬。
あまり効かないという人が多かったのですが、このマグミットは水分で便を柔らかくするので、私はマグミットをだいたい500ml以上の水で飲んでました。
こうすれば、それなりに効果はあります。
でも、治療退院後は、凄まじい、今まで味わったことのない頑固な便秘で、マグミットなんて全く効果なし。
ひどい人はもう少し強い薬をもらっている人もいましたけどね。
お腹が痛くなると、それはそれで辛い。
吐き気もあり、お腹も壊している状態って、結構辛いんです。
このことから、入院とともに便秘対策をすることにしました。
入院したらすぐにミルミルを買います。
私的にはミルミルは下剤というような位置づけがあったので。
これを毎日飲み、退院した日は、マグミットを2錠ほど飲んで、水を大量に・・・
こうしたところ、5回目からはなんとなくの便秘で済むようになりました。
日ごろ便秘しないため、これほどまでにひどい便秘が当たり前の人がいたとしたら辛いだろうなと・・・
今日は、風邪薬を飲み続けたら便秘になったので、このことを思い出して書いてみました。
美容について
女性ががんになっちゃうと、病気だけでも辛いのに、抗がん剤の副作用で脱毛するというのがものすごく心の負担になっちゃうんですよね。
私は、頭がハゲることについてはあまり気にならなかったです。
ウィッグを被ってしまえばいいので・・・
ですが、ウィッグのお手入れもけっこう面倒でした。
頭髪同様、いちいち洗わなくてはならないですからね。
ウィッグについてはこちらの記事で書いてます。
脱毛については、あまり気にならなかった私ですが、
さすがに治療も5、6回目くらいになってくると、眉毛もまつげもなくなってきて、かなり人相が変わってくると、ちょっと嫌気がさしてきました。
まつげは、つけまをすれば大丈夫。
いろいろ探して、ごくナチュラルなつけまも見つけました。
眉毛はひたすら描くしかないです。
毛がある場合、眉やまぶたのキワに茶系を使っている方は多いと思いますが、毛がない場合は、茶系を使ってもそれっぽく見せるのは難しいです。
毛はなくなってわかるのですが、けっこう黒いんですよね。
なので、その色がなくなると、うすーーーーい顔になっちゃいます。
今までどおり茶で縁ってもボーッとした顔になっちゃうんですよね。
まず、毛の代わりにグレーや黒を使って毛のように眉毛やまつげのように描き、その上から茶を足していくというような感じがいいと思います。
普段すっぴんぽくっていいけど、あんまり毛がない人と思われたくない場合は、グレーや黒で目のキワを縁っておくといいですね。
眉は薄いグレーなんかがいいかもです。
あと、眉毛は、毛がないと、描いたものが全く定着しません。
なので、最後に固定してあげるものが必要になってきます。
こんな感じのアイテムです。
これで、夜遊びもばっちりですよー♪
スピリチュアルな話し
病気とスピリチュアルな話しとは切っても切れない関係のような気がするのは私だけ?w
私はもともとそういうのがけっこう好きで、まぁあまりディープな感じではなくて、軽く。
パワーストーンなんかも好きでたくさん持ってました。
いや、持ってます。
病気と精神とは全く関係がないとは思えないんだよね。
私の場合は、30代にとても自分を粗末にしていた気がして、この病気になったのだと思った。
がんだと言われて、それほど驚かなかった。
「ハイハイそうきましたか」って思った。
なんとなく漠然とした不安がはっきりとした形になったような気がしました。
この間、この病気が転機になったといったけど、病気でチャラにしようと都合の良いことを考えたりw
子供か?w
でも、なんとなく細胞を殺したり、自分のチカラで復活しているのを感じることは浄化されているような気もしました。
病気になってしばらくしてから、新しい友達に勧められてパワーストーンを買いに行ったんだけど、そこで、私の心がとても軽くなる出来事があったんです。
パワーストーンを買いに行くと、ただ石を買って帰るということは少なくて、だいたい、心の中の話しをしたりします。
悩みなどを話し、ぴったりと合った石を選んでもらうというのが一般的なそういうお店。
30代の後半から心のモヤモヤが続いていることを話したら、お店の人が、インナーチャイルドが育っていないんじゃない?って教えてくれました。
インナーチャイルドは、本当の自分っていうかな。
大人になると、こういうことはやっちゃいけないとか、思うべきではないとか、そういう決めつけが多くなると思うんです。
本当の自分の気持ちは置いてきて、社会的な常識に自分を合わせようとする。
大人ならあたりまえのことですが、こればかりをやっているとインナーチャイルドが育たず、とてもグラついた人間になるんだって。
自分の芯が通ってなくて、なんとも説明のできない晴れない気持ちはこのせいかぁって思いました。
その解決方法としては、ノートに自分の気持ちを書くことです。
で、今はグラつくとかそんなこともなくなりました。
例えばどんなことを書くかというと、【みんなから好かれていて私にも優しくしてくれる○○さんって、私は好きじゃない。「○○・・・」って私に言ったもん。】
とかそんな感じ。
いや、悪口ノートというわけじゃないんですよ。
そういう気持ちってハッキリしているわけじゃなくって、瞬間的にふっと思ったりするんです。
でも、とても小さいものなので、見過ごしてしまうんですよ。
それを、ちゃんと拾っていく感じです。
ノートに書くなんて、どんな効果があるんだろうと思うかもですが、自分の心を自分できちんと見てあげることで、とても気持ちが落ち着くんです。
こんな感じがスピリチュアルかどうかはわかりませんが、私が病気の間に遭遇した不思議な出来事。
それまでは、自分がしっかりする方法を探していても見つからなかったし、それ以後は、必要がなくなってしまったので、求めることもなくなってしまった。
十年間も自分を責め続け、挙句に病気になり、ノートに書くことですっかり解決したという実に単純な話です。
がんセンター
がんセンターって、いろんなところにあるんですよね?
全然他のところは知らないんですが、私はいわゆるがんセンターで治療を受けたので、がんセンターって良かったよ的な話しをします。
がんセンターに行けって言われたときは、
「へぇ~~私ってがんなんだ」ってしみじみ思いましたね。
それまで2、3日は、【腫瘍がある人】だったんですけどね。
あきらかに悪性とわかって、がんセンターへの紹介状をもらったときにそう思いましたね。
へぇーって。
最初、近所の病院で、お腹の中ででっかくなった腫瘍の画像を見ながら、医者がひとつめの紹介状をくれたときは、診察室の中の全員が「ご愁傷様です」みたいな雰囲気でしたw
ちょっと~~w
その、お通夜みたいな感じやめてくれるッ!??
まだ死んでないから
それで、2つめの病院は婦人科が大きな病院だったのですが、ここでは、あきらかに悪性ならがんセンターでも行っちゃってーみたいな感じで放り出されたました。
そのあと、がんセンターに着いたらなんだかホッとした。
どうしてかというと、「がんセンターではがんはフツーだから」w
ほかのところでは、まさに腫れ物を触るような感じだったのに対して、がんセンターの先生は、「あーまたきたよ」みたいな対応w
それでも、私の場合はかなり悪くて、少し気をつかってましたが。
他の病院でがん患者をしたことがないので、わからないんですが、これってけっこう大事な事のような気がする。
ほかの人が全員治る病気で、自分だけが治るかどうかわからない病気だったら、かなり悲しい気分になると思うんです。
ただし、自分だけが悲劇のヒロインにもなれませんがw
当然それ以外にもがんセンターのメリットっていろいろあると思うんですが、正直がんセンターだけには入りたくないというような気持ちも無くはないと思います。(知らんけど)
私の友人も「がんセンター」という文字を見て、かなりショックを受けてましたので。
私の主治医の場合なんですが、
私の治療をどうするかということを、会ったその場でサラっと言ったんですよね。
それって、私の中にストンと入ってきた。
なんとなく漠然とした不安がスッキリ晴れたんです。
よく知らない場所へ行くとしても、道順がハッキリしていると不安がないと思うんです。そんな感じです。
先生は最初に会った時に言ったとおりに治療をしてくれました。
こんな快感ってそんなにあることじゃない。
たとえ病気以外だってこんなことめったにないです。