卵巣がんステージ4が治ったブログ

卵巣がんステージ4が治った話し

ガンを克服した人のためのケア

最後の手術が終わってから1年10ヶ月が経ったんですが、3日くらい前からwホントの体力が戻ってきました。

 

手術が終わってから何ヶ月かは、歩くのも大変、なんとかだましだまし生活してる感じでしたが、1年くらい経って、なんでこんなにいつまでも体がしんどいのか腹が立ってきてました。

 

半年間の治療とその後の手術を経て、軽くリハビリとか、体を回復させていくような運動とかそういう指導とかはないの?って疑問に思っていたんですが、こちらから言わない限りそういうのはないんでしょうかね。

それとも、言ったところで、そういう考え方って無いのかなとも思う。

 

自分で好きなようにやればいいじゃんって健康な人は思うんだろうけど、お腹を30cmも切られて、腹筋やったら、破けるんじゃないかとかねwそういう不安もあるんですよ。そもそも運動なんてやりたくないんだし、動かしてないから痛いところとかいっぱいあるしさ。ハハハ

 

それと、心のケアについてはどうなんだろう?

がんだよーって言われて、ハイご愁傷様!みたいな顔されて、けっこう辛い治療やって、内蔵取られて、自分がどのくらいのストレスがあったのか?ということは、私の場合は全くわかりません。

無いんじゃないの?って?w

ほとんど無いのかもしれないけど、全然ないってことはないでしょ。たぶん。

 

がんになったひとのためのケアはあるんだけど、一時的にでも治った人のためのケアっていうのはほぼない。

 

がんだけじゃなくって、病気を経て治った人がどんな症状で苦しんでいるのかということは考えないんじゃないのかしら。

 

私がどうということではなくて、こんなになんにも感じてない私が、体力回復までにこれだけ時間がかかったんだから、もっとショックを受けたりした人は全然回復しないんじゃないかって思うんです。

それも、病気のせいだった思い込んでいたら、治るものも治らなかったりするかも。

 

いやー、元気にしてますよーなんて言う人もいると思うけど、本人がどんなに小さな違和感や苦痛と戦っているかなんて他の人にはわからないと思う。

そういうのって、見過ごされがちだけど、もしかしたら自分も見逃しているかもしれないし。

そういうものの中には、仕方がないものとそうじゃないものとがあるんだと思う。

 

実際には、病気の治療や術後の不快感などはほぼないです。(じゃあいいじゃん)

ただなんとなく、腹に力が入らないような~~wwそんな最後のあと一歩を、今回復しようとしています。

 

これは、あるブログを読んだのですが、その方は原因不明の疲れに何年も悩まされていたらしいのですが、ある自分の気持ち(強烈な嫉妬など)に気づいたとたんに、体の疲れが抜けたとか。

心が抱える問題にはそれほど体に与える影響があるんだなぁって思いました。

 

私は大昔に、首や内ももなどにひどい湿疹ができて、皮膚科などでも治らず、何ヶ月かモヤモヤしていたんですが、あるストレスがなくなったとたんにそれが治ったという経験があります。

しかも、それはストレスとは全然思っていたなかったことだったので、ストレスというのは自分が自覚できるものではないんだと思ってます。

 

だとしたら、いくら私でも治療や手術で少なからずストレスを受けてるんじゃないかなぁって。

もしかして、それがわかると、案外体力もあっという間に回復するような気がします。

 

まぁ、私の問題じゃなくって、こういうことって、もうちょっと専門家が考えて欲しいなーって思います。

 

花火

入院中の最高の思い出はコレ。

 

日本人はみんなそうですが、私も花火が大好きで、「ドンドン!」という音を聞くとお尻がムズムズしてしまう。

 

私の家から見える花火大会もあって、今年は花火大会に行くことはできなかったけど、家からは2回見た(^-^)

 

そして、闘病中も一番の思い出が花火大会。

 

なんと、街で一番大きな花火大会の花火が病院からキレイに見えたんです。

 

私がいた病室の廊下の隅っこからよく見えたので、周りの病室の人たちとイスを持ち出してきてみんなで見ました。

 

花火は川岸から打ち上げられていて、見物客が見ている街の中心部とは川を挟み、逆の方向からみているような感じ。

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こんな感じかなぁ。

まさか自分が居る病院からこの花火が見えるとは思わなかった。

 

それと、私が居た階もけっこう上の方だったのでキレイに見えたというのもあると思う。

それから、その日にちょうど入院していたということ。

入院中じゃなければ、家からはとても遠くて見えないし、見にも行けなかっただろうし・・・

 

一緒に見ている人たちも、今度いつ会うかわかんない人たちもたくさんいるわけだし、いろんな偶然が重なった花火大会で、とっても楽しかった。

 

イスを廊下に持ち出しても看護師さんたちも何も言わずにいてくれて感謝しました。

 

病院の中にいて、病気なんだけど、すごくラッキーなことに遭遇している、もう、二度と味わうことのない不思議な楽しさの花火大会でした。

 

困った入院患者さん

私が入院していて、こまった人が何名かいたので、その人のことを書きたいと思います。

 一人目は、ものすごく言葉の悪いジェーンドウさん。

ジェーンドウさんがどのくらいの病状だったのかは知りませんが、パッチを使っていたので痛みがあったようです。

 

この方の凄かった点は、医者や看護師さんたちに、すごい言葉を使って対応していたことです。

 

「あ?何よ?早くしろって」

「何がしたいのよ、オメーらは」

 

これ、自分の主治医とかにも言ってるんですからねw

すごいです。そんな感じで、毎日誰かにつっかかっていました。

 

病院で何かあったのかどうかは知りませんが、同室の人たちを凍りつかせていましたよw

 

ジェーンドウさんは、同室の人に対しても、気分が優れないときは話かけても無視したり、気分のいいときはどうでもいい自分の話を延々と聞かせていました。

また、入院が長いせいか、看護師さんとのやり取りに割って入ってきたり、まるで医者のようにこういうときはこうすればいいという指示を出したりしていましたw

 

入院中は、ある程度のマナーがあったり、検温やトイレの回数を記録するなどの決め事があったりしますが、そういうのは一切無視。自分勝手にやっていました。

 

なんか、自分だけがとても辛く苦しいといった感じ。

 

そんな感じなので、同室の人たちはその人が居なくなったら明らかにホーっとしているようでした。

 

ジェーンドウさんが話しているのをなんとなく聞いていたら、どうやらだんな様や子供もいるらしいのですが、家が遠いためか誰ひとりお見舞いにも来ず、一人で来て一人で帰っていました。

 

帰りは抗がん剤の副作用が残っていて、かなりだるいと思うんですが、一人で帰っている姿を見ると、凄いなぁと思いましたが、なんとなく少し寂しそうでした。

 

もしかして、甘える人がいないのかなぁって思ったり。

先生や看護師さんたちにひどい言葉を投げているのも、甘えですよね。

ただ、周りの患者さんたちは、みんな同じ病気なのでそういうことはやっては迷惑だけど。

 

私は、面倒なんで最初から完全に無視でしたがw

中には優しい人がいて、無視されても何度か話しかけている人がいました。

その人から聞いたのですが、私より2カ月くらい早く手術を受けていたそうです。

よくなっているとイイですね。

 

1回目の入院のときにこのジェーンドウさんと同室になりましたが、毎回入院の度にジェーンドウさんと同室になりませんように!と神様にお願いをしていましたw

 

 

そして、もう一人は、けっこうぽっちゃりしていたらしいので、チャビーさんにしておきますか。 

チャビーさんは、私が最後の手術を受け一般病室に戻ったとき、私の前にそのベッドにいた人です。

なので、私は実際には見たこともありません。

同室の人から聞いたことなんですが・・・

 

チャビーさんは、がん宣告のショックから立ち直れず、一日中ベッドの周りのカーテンを閉めきり、深い溜息をついていたらしいです。

 

私が来たら、周りの人たちが、「なんだか部屋がスッキリしたわー」とか、「ムードが明るくなった♪」と言っていたので、かなりみんなの気持ちを滅入らせていたようですw

 

さらに、チャビーさんは糖尿を患っており、がんの治療の前に、糖尿を治さなければならないという非常に困難な状況にあった方らしいです。

 

でも、チャビーさんはお見舞客が来たときに、みんなと一緒になって甘いジュースを飲んでいたんだってw

同室のおばさまたちがすごい勢いで怒っていました。

まー、いいじゃないのw

 

なんだかんだいって、みんな結構楽しんでるんだけど(´>∀<`)

 

抗がん剤あるある

抗がん剤あるある~はやくいいたい~

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けっこう好きなんですこのネタとRG。

 

ってことで。

以前も書きましたが、便秘になる。

これはなぜなんだろう?

調べてみたら、抗がん剤自体が腸のぜんどう運動を起こりづらくしていることと、制吐剤が便秘になりやすくしている場合があるそう。

なんか、薬のせいのような気がする!

とうか、両方か?!

私は風邪薬を飲むと便秘になるんだけど、近所の内科医に言ったら、鼻水を抑える薬にそういう症状があるらしい。

実際それを省いた処方をしてもらったら便秘にならなかったよーん。

 

便秘ってつらいよねーって思ったアナタ!

普通の便秘じゃないからね!

つーか、いつもこんな便秘の人がいるのか?

そうだとしたら、本当に気の毒だ。

普通には出せなくて、いろんな下剤を飲んでもだめで、浣腸までするのだから。

ストレスもあると書いてあったけど、それもあると思う。

まぁ、尋常じゃないストレスがかかりますからw

 

以前も書いたけど、医者に訴えたら、朝起きてすぐ冷たい水飲むとかさ・・・とほざいた。

そういえば、アンタ、抗がん剤うったことないんだっけ??!!w

 

 

抗がん剤あるある~はやくいいたい~

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次は、前のと関係あるかもだけど、イビキがひどかったりとか、寝ていて恐ろしい口の渇きで起きる。

抗がん剤打ったあと、筋肉が弛緩してるような状態なのか、というか、全身に力が入ってないと思うんですが、寝ているとき、だらしなーく口が半開きになっているらしい。

それで、聞いたことがないようなイビキで起きたり、目が覚めると、口の中が今まで経験していたことがないくらい乾燥しているのだっ!

 

 

抗がん剤あるある~はやくいいたい~

f:id:datura44:20150903094506j:plain(うるさい?)

鼻水が出てきたと思ったらもう遅い。

もう落ちてます。

これは全身の毛が抜けてしまうので、当然鼻毛もなくなります。

そのため、ひっかかるものがない鼻水は、直通で下へ・・・

全身の毛は、それなりに体を守っているものですが、抗がん剤によりそれがなくなってしまい、それでなくても免疫力が低下している体にダメージを与えることも。

 

ナカナカのバランスですな。

免疫力が落ちているからがんになっているのに、がんをやっつけるために免疫力をさらに落とすような薬(毒)をうつ。

 

案外みんなにあって私にないあるあるとしてはタキソールによる関節痛かな。

ゼロじゃないけど、私にはあまりなかった。

タキソールはあるがんには効果的のようですが、ダメージが大きい抗がん剤のようです。

アレルギーで臨死体験をした方も何人か・・・

アルコールが入ってるそうですが、アルコールは毒なんですネ(再確認)

 

お友達が再発で入院

今でも仲のいいがん友が最近再発し治療することになりました。

 

会いに行ったら、すごく元気でしたが、がんは婦人科から肺に転移、今のままだと余命宣告されたようです。

 

これから治療なので、効けば話は変わりますが。

 

いろいろ考えてしまうと落ち込んでしまうようで、入院してすぐは泣いたりもしていたようですが、会った時は想像よりずっと元気そうでした。

 

私がお見舞いに行った時に一回目の抗がん剤を投与中でしたが、タキソールを打っている最中に関節などが痛くなるのに、話しをしていたらなんともないと言っていました。

 

完全にイメージに負けてる・・・って思っちゃいました。

 

タキソールは人によって関節痛があったり、痺れになったりする人もいるようですが、打ってるそばからその症状が出るのかは知りません。

投与後、3~4日後からだと思うのですが。

現に話しをして笑ったりしていたらならなかったわけですし。

 

たぶん、医者から関節痛の話を聞いたから、体が反応しているんだと思います。

その時点で、心が負けてる。

 

彼女は別れ際に、負けないように頑張るわと言っていましたが、それも少し違うなと思いました。

 

負けないようにの中には負けるという字が入ってます。

この場合、勝つわと言わなきゃダメです。

というか、マニアックに言うと勝ってるって言わなきゃダメw

 

あんまり言うと、アタマがおかしいと思われちゃうので、それは聞き流しておきましたw

友よ、頑張って勝ってくれ~い

 

一度全部抜けた髪の毛は生えそろうまでにどのくらいかかるのか?

抗がん剤治療をする前に、医者からウィッグの購入をすすめられました。

 

ウィッグを買ったほうがいいかどうかは、こちら

 

datura44.hatenablog.com

 

に書きましたが、治療期間も含め、髪の毛が揃うまで2年くらいかかると言われました。

 

2年もッ?!

 

そんで、慌ててウィッグを買いに行ったわけなのですが。

 

治療中は当然生えてこないので、約半年は全く髪がない状態。

止めるとすぐに生えてきます。

11月の初旬に治療を終えて、ウィッグを脱いだのが翌年3月でした。(かなり早め)

当然ベリーショートなわけですし、どのくらいでウィッグを付けなくても大丈夫になるかというのは、人それぞれです。

 

ですが、「髪型」と呼べるようになるまではやっぱり1年半くらいはかかりました。

ヘアスタイルというのは、全部が同じ長さではなく、

例えばボブの場合、襟足の長さと、トップの長さとではかなりの差があるわけです。

一度抜けてしまった髪の毛は、だいたい同じ長さで生えてきますので、トップの長さがヘアスタイルというものに到達するまでにかなりな時間が必要でした。

ショートヘアといえど、トップの長さはやっぱり10cm以上は必要なので、少なくても10ヶ月は必要ということになります。

 

今はショートにしましたが、5月までショートボブにしていました。

それでも、後ろの髪の毛があと3cm足りないねって言われてました。

やっぱり2年はある意味正解か?!

 

私は病気前はロングだったので、そこまで戻すためには、途中ほとんど切らないとしてもやっぱり2年以上はかかるかな。

 

頭皮の匂いってすごい。

頭に全然毛が無くなったらどうなると思いますか?

 

まずとても寒い。

 

夏はいいですけど、冬は寝ているときとか寒かったです。

普通の帽子をかぶって寝るのが嫌だったので、ふにゃふにゃの生地で大きめの帽子を母に作ってもらいかぶって寝ていました。

 

毛が無くて一番驚いたのは、頭皮から驚くほどの量の脂が出ているということ(たぶん)

じわーっと出てくるのが見えるとかじゃないですが、帽子に付いた脂の匂いが全然取れないんです。

普通に洗濯したくらいじゃ全然取れません。

 

毛があるときは、この脂が自然と髪の毛に付いて、しっとりとさせているんだなぁと、しみじみと感じました。

髪がぱさぱさな方は、この頭皮の脂が少ないのかもしれないですね。

ヘアケア用品などにもよりますが、私の場合は夕方になると髪がべたつくことが多かったので、過剰気味なのかもしれないです。

 

毛の無い頭に、「あせも」みたいな湿疹ができたりしました。

知人にピジョンの固形のパウダーが良いよと勧められましたが、あまり使いませんでした。

 

私の場合は、スッキリするし、毛穴の汚れなんかも取れそうかなと思って、ガスールを使って頭皮を洗ってました。

頭は、普通の石けんで洗ってましたが、ちゃんとシャンプーで洗ったほうがいいよと言われてからは、シャンプーを薄めて使ってました。

白髪はどんどん伸びてましたしw

1週間に1回くらいガスールを使って泥パックしたら、気持ちも頭皮もスッキリしました。

ガスールは粉末のも使ってみたのですが、固形タイプの方が面白いです。

水を足して溶けている感じがチョコレートとかお菓子みたいで、癒されます。

病気中はこんな些細な楽しみも大事です。

 

たっぷり溶かせば、全身にも使えます。

何故だか病気中はスッキリしたいことが多くて、ガスールにはお世話になりました。

最近になって、残っているガスールを見て、これって何につかうんだっけ?と不思議に思うように・・・

あ、泥パックだよね。顔だよね。

 

頭の脂が気になる方は是非お試しを~♪

 

ガスール 固形タイプ 150g

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